13 September, 2009

Butter / Hudson Mohawke




前回の記事:Hudson Mohawke: Debut album 'Butter' out October

以前Release Infoを掲載したHudson Mohawkeの新譜が予約予約受付期間となっている。
まだ予約受付期間中だが、既に各方面の前評判からしてこの話題の呼び方は久しくない程の期待を背負ったアルバムということだろう。
Warp RecordsについてはHudsonとFlyingLotusの2大巨塔がこれからの時代を牽引するのか。
2009年後半にあって、今年の一つのBigNewsになる会心作となることを期待する。
(ただ、正直ジャケットはダサい。)



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[以下、引用: http://trooprecords.net/?pid=15889094 ]


09年<WARP>が大プッシュするグラスゴー発、要注目ビート・ジャンキー

限定EPは超即完!! 14歳でDMCとITFの史上最年少チャンピオンに輝いた実力派、CLARK、FLYING LOTUSに続く、WARPの未来を担う超大注目新人登場!!

クセになるビーつの刻みや、エイフェックス・ツインにも通じるチープなおもちゃのようなサンプリングを使用した超希少EP『Polyfolk Dance EP』は、早耳な音楽通を虜にし発売して1週間で都内大型店を中心に完売店が続出!!

リアーナ、ゴールディー、サーラー、プレフューズ73、マーズ・ヴォルタ、ビジーP、クルッカーズを始め、日本でもデックス・ピストルズなど実に広範囲なジャンル・アーティストが大絶賛!!

ハドソン・モホークは7歳でジャングル&レイヴの洗礼を受け、10歳で初のミックス・テープを作り、12歳でプレステのみで曲作りをスタート。その後14 歳という若さでターンテーブルの世界大会:DMCとITFで史上最年少チャンピオンに輝くなど、驚くべき実力と才能を兼ね備えた早熟クリエイター(現23 歳)。今やグラスゴーを飛び越え、L.Aの最翼裂イベント"LOW END THEORY"等、L.Aのアンダーグラウンドシーンにおいても欠かせない重要人物の一人となった。彼はヒップホップとエレクトロニックサウンドのテイストを融合させ、グリッチを効かせたビートが印象的な「グリッチ・ホップ」を先取りし、聴いたものを踊り狂わせた。しかし彼の楽曲がそれだけに留まらなく、聴く者を退屈させない目まぐるしさとキラメキを兼ね備えているとこが魅力のひとつでもある。そして待望の1stアルバムとなる今作『Butter』は、選び抜かれた豪華ヴォーカリスト陣の参加により、彼らしい21世紀スタイルのスマッシュ・ヒット・チューン満載のアルバムが出来上がった。アメリカ東海岸のオリヴァー・デイソウルは、ハドソン独特のネオンチックなプロダクションにターボチャージされたソウル・ヴォイスで応え、また名門レーベル<Stone Throw>のディスコ野郎デイム・ファンクは、フューチャリスティックなヴォーカルで独特のハーモニーを活かしたフロウを披露した。しかし今作は決してヴォーカリスト曲だけが優れている訳ではなく、彼の捻りの効いた巧みなポップメロディ・センス/ビートメイキングの突出したセンスを余す事なく聴かせてくれる。ドラムサウンドの乱れ撃ちに酔ってしまいそうな「Gluetooth」。堂々としたビートの「Trykk」は、このアーティストが一芸だけに秀でた一発屋ではないということを証明している。またアンセミックな「FUSE」はスピーカーで聴くにはスケールが大き過ぎとも思え、例えるならはロック・バンドが一枚のアルバム全体で見せる"エモ"サウンドをたった3分間の中で描ききっているようだ。そして内省的かつ軽快な「Star Crackout」は、彼のプロデューサーとしての底知れない可能性を感じさせる。ハドソンはフライング・ロータス、サーラーやマッドリブ等と並ぶ数少ない独自のスタイルを貫くプロデューサーでありながらも、エイフェックス・ツインがエレクトロニック・ミュージックの枠を飛び越えて全音楽リスナーに届いたように、全ての音楽ファンを感動させる可能性を秘めた『次世代ビート・クリエイター』だ!! まずはサウンドを聴いて下さい、本当にヤバイです!!!!


1.Shower Melody
2.Gluetooth
3.Joy Fantastic (feat. Olivier Daysoul)
4.3.30
5.Trykk
6.Fruit Touch
7.ZOo00OOm
8.Acoustic Lady
9.Rising 5
10.Twistclip Loop
11.Just Decided (feat. Olivier Daysoul)
12.No One Could Ever
13.Velvet Peel
14.Tell Me What You Want From Me (feat. Damfunk)
15.FUSE
16.Star Crackout
17.Allhot (feat. Nadsroic)
18.Black n Red
19.La Zona *ボーナス・トラック

Blogs I Recommend / Mix Tape Troopers 「ミックステープ・トゥルーパーズ」

LINK: http://mixtapetroopers.blog49.fc2.com/

Mix Tape/CDはそれこそ星の数程存在し、また一つの作品として質の高いものからどうにも話にならないものまで様々である。
加えてそれを楽しむには一定の知識も必要なら、正規の出版ルートを通ってきているわけでもないので時代が過ぎ去ると発掘すること自体困難になるものも多く存在する。
ただ同時に今日でもかつてMix Tapeとして好評を博したものがCDとして再販されることもあり、Mix作品の楽しみ方が改めて次の世代に語り継がれている。

難しいのは、その時代を生きていなかった人が当時の"名作"に出会うための情報が枯渇していることで、特にUnderground HiphopやAbstract Hiphopについて適切な温度感で語られる良質なBlogやWeb Siteが今日なかなか見られないということだ。
ということで私のBlogでも可能な限り良質な音源を見つけてはUpをしているが、同時に良質な音を紹介していると判断されるBlogはここでも断続的に紹介していこうと思う。

今回紹介するのもそんなBlogの一つで、"Mix Tape Troopers"という名の指す通り良質なMix Tapeを著者の適切な温度感で(程よく主観的に)書かれているものである。
更新時期はおおよそ月に10〜20記事のようだ。
すぐに入手できるようなものを取り上げている記事ではないために、記事を見てその作品が気になってもなかなか実際に耳にする事ができないが、それでも定期的に著者の愛着のこもった文面を見ていると、改めて発見があることだろう。

07 September, 2009

7 X 7 Beat (all city records)


Mike Slott - 7 X 7 Beat

以前から個別には紹介していたall city recordsの7部作が1枚にまとまったお得コンピがあったのでFYI。
Mike SlottやLeneko、Hudson Mohawke、Onraの珠玉の名曲群が一気に聴ける最高にお得盤なので、絶対に買って損はない!

01 September, 2009

Dr.DreとHPが高音質オーディオシステムを開発発表。iPodに挑戦!?

News記事の詳細は以下を参照。

ネタとして面白いと思ったので掲載したが、構想自体に魅力を感じないのは私だけだろうか。


価格帯にもよるだろうが、そもそも今日にあってHardWareとSoftが全て専用というのがUser層をどこまで掴めるのか疑問が残る。
更に前回releaseされたHeadphone"Beats by Dr.Dre"の音質についても「良い」かというとそんなこともなく、所謂「音響オタク」と「その他リスナー」の中途半端なUser層にしか受けなかった印象がある。
楽曲制作に使えるでもなく、また高級オーディオに匹敵する音質をHipHopのドンシャリ出身のDreと、オーディオ素人のHPが作れるとも思えず、話題性はあるものの魅力を感じさせない企画というのが所感だ。

正直私自身も長らくiPod Userをしているが、初期のapple製品の音は良くなかった。
HardWareもiTunesのエンコーダーも酷いものだった。
ただ今日iPhoneに替えて、(iPhoneのエンジンが特別なのか、同世代のiPod群も同様なのかは判らないが)今日のapple製品はどうしてなかなかいいレベルまで来ていると感じている。
これもかれこれ10年弱の年月でappleが独自に開発してきたKnowHowによるものだと思う。
更に同じく古参のSony、Kenwoodがデジタルオーディオの高音質路線でHardWareを出している。
※なおiTunesで音質を上げる工夫は以下の記事で書いているので参照下さい。
 http://surroundedbysounds.blogspot.com/2009/07/itunes.html


この記事に対して興味が湧くとすれば2つの側面から。

1つは"新たな「音楽のデジタル・エコシステム」"と称するくらいであるからには、音楽の新しいMarketを開拓してくれるのではないかという期待。
とはいうものの既にiTunesMusicStore+iTunes+iPodで構成されるエコシステムはかなりのレベルに達していると私は評価する。
通常各国の音楽業界にローカライズするとマニアックなセレクションは後に回されがちと思うが、iTunes Music Store JapanのLine Upには頭が下がる。
AnalogのみのReleaseのEPが平然と販売されている一方、J-Popの新作としてReleaseされるものは私の知る限りしっかりとTop Pageで常に更新されている。
J-Popにはいささかも興味が湧かないが、この「広く深いLineUp」はRecord Shopで勤めた経験のある私からするとこれは本当に凄いMarket Placeだと思う。
(仕入が発生し、陳列スペースに物理的な限界のある店舗では絶対にできない!)
加えて昨今では楽曲の単価を上げても音質の向上をさせる取り組みを既にAppleはしており、この便利さ、iPodという魅力的な商品との組み合わせを考えた時に、個人で音楽視聴を楽しむ目的の客層に対して音質という要素だけで戦いを挑むのは到底難しい印象がある。
iTunesとiPodという仕組みも既にUserの生活の深くに入り込んでおり、音質にこだわろうと思えば3rd.Party製のHardなりSoftwareなりで幾らでも選択肢がUserにはある。
どうやってDr.Dreがこの"新たな「音楽のデジタル・エコシステム」"を作り出すのか、気になるところだ。

もう1つは前述のようなMarketが既に出来上がっているところにかなり後発で乗り込むからには、iTunes+iPodと競合しない市場でReleaseする可能性があるかもしれないということ。
ただこれも一般視聴者にとってのiTMS+iTunes+iPodと同様、DJでいえば既にDigital DJがAnalogから主流を奪いつつあり、DTMではコンピューターなしに録音される音楽はほぼ皆無に等しい現代において、どこに市場が生まれるのか私の貧相な発想では出てこない。
こっちの市場は更に「音質」の競争力が激しい市場で、既にProToolsに代表されるHardとSoftを一体化させる大型の音響システムなどを10年以上前から存在している。
これもまた一筋縄では対抗しきれない上、やはり最後にはHardwareに制約を受ける販売形体が今更User層に受け入れられるのか疑問だ。


ということで色々考えてみたが、またこの話題に進展があれば逐一チェックしたいと思う。
私の予想を超えて「これは凄いっ!」というものが用意されていたら、それはそれで楽しみな話だ。

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<Original Page: http://notrax.jp/news/detail/0000007203.html?ref=rss
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数々のPVに登場したことでもすっかりおなじみのヘッドフォン、Beats by Dr. Dreの成功を受けて、スーパープロデューサーのドクター・ドレー(Dr. Dre)が新たなデジタルミュージックシステムを発表するという。

これはドクター・ドレーとその契約先であるIntercopeのトップ、ジミー・アイオヴァイン(Jimmy Iovone)が米大手コンピュータメーカー、ヒューレット・パッカード社と組んで新たな「音楽のデジタル・エコシステム」を構築するというもの。米 CNETによると、このシステムは優れた音質を実現するための特別なノートパソコン、ヘッドフォン、専用ソフトウェアなどから構成されるシステムで、アップル社のiTunesで購入できる高音質ファイルよりも、さらに音質のいい音楽ファイルなどを含む模様。これらは前述のヘッドフォン同様Beats by Dr. Dreブランドの一部として発表されるとのこと。

ドクター・ドレーはそのセカンドアルバム"Chronic 2001"を筆頭に、数多くの作品で音質に優れたポップミュージックを世界中に広めたことで知られており、彼がクオリティを保証するとなれば音楽マニアには無視できないものになるかも?
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