This blog is produced by Daisuke Takada a.k.a. Dice☆ the track maker, bass player.
28 June, 2009
Raphael Saadiq
Rahael Saadiq(本名 Charlie Ray Wiggins、1966年5月14日生まれ)ほど活動のバラエティの広いアーティストも珍しい。
彼はTony! Toni! Toné!、Lucy Pearl、という著名なR&B Groupを経た後、現在はSolo Workをメインに活動している。
またこうした彼のArtist個人としての活動の他に、彼にはBass Playerとして、またProducerとしての顔が同時に存在する。
特にProducerとしてはD'angeloの"Brown Sugar"を手がけるなど、SmoothなSoul Musicの陰に常に存在し、現代的でもどこかいなたい彼独特の感性を時代に残している。
1988年〜1996年に至るまでTony! Toni! Toné!として活動をし、その作品にはWho?、The Revival、Sons of Soul、House of Musicの4つがある。
特に私もそうだが90年代のR&B Freak、Hiphop Freakの中には特に93年Releaseの3rd.Album"Sons of Soul"が記憶に強く残っている人も多いのではないか。
このAlbumでは"If I Had No Loot"、"Aniversary"といった珠玉の名曲が収録されており、Double Platinumを獲得している。
その後Tony! Toni! Toné!を解散した後の彼は、当初1999年にD'angeloと共にLucy Pearlという名前のR&B Groupを結成するが、D'angeloは作品を残す前に脱退、結果的にDawn Robinson(En Vogue)とAli Shaheed Muhammad(A Tribe Called Quest)とRaphaelの3名により、2000年に1st.Album"Lucy Pearl"をReleaseする。
2002年に彼のSolo Albumとしては最初の作品となる"Instant Vintage"をReleaseする。
その後All Hits at the House of BluesというLive盤を2003年にReleaseし、Ray Ray(2004)、The Way I See It(2008)と作品は今日に至る。
[その他動画]
※Soul Sistar / Bilal
27 June, 2009
Raphael Saadiq Live @Bluenote tokyo
一昨日、Bluenote TokyoにてRaphael SaadiqのLIVEへ行ってきた。
※Artist Profileはこちら。
奇しくも当日はMichel Jacksonの命日となってしまった日でもあり、SetListの一曲目は"I Want You Back"だった。
客席一同Heat Upするでもないが、誰もが追悼の意を込めてRaphaelの計らいに賛同し、客席の中でもお互いに目配せをする場面が見受けられた。
それだけ、あの日がその場に居る誰にとっても特別な日であったのは間違いない。
Set Listは新旧がバランスよく演奏され、2008年の最新作The Way I See Itは勿論のこと、Instant Vintageからの曲もよく演奏されていた。
[2ND SHOW SETLIST]
1.I WANT YOU BACK
2.KEEP MARCHIN'
3.LOVE THAT GIRL
4.100 YARD DASH
5.DANCE TONIGH 〜 LALA
6.BE HERE
7.DOIN' WHAT I CAN
8.DON'T MESS WITH MY MAN
9.NEVER GIVE YOU UP
10.JUST ONE KISS
11.LET'S TAKE A WALK
12.SURE HOPE YOU MEAN IT
13.STAYING IN LOVE
14.SKY, CAN YOU FEEL ME
15.BIG EASY
[Member]
Raphael Saadiq(Vo)
Billy Kemp(back vo)
Erika Jerry(back vo)
Charles Jones(key)
Rob Bacon(g)
Calvin Turner(b)
Carl Carter(ds)
彼のStageを見たのはこれが初めてだが、彼のSingerとしての才能も然ることながら、Producerとしての才能と器の大きさが特に印象的だった。
彼のStageにはBack Chorusが当然いるわけだが、常に彼らにSoloのスペースを用意しているのである。
また演奏する各曲(特にInstant Vintage等の新しくない曲目)は全て新しいアレンジで演奏され、そのBandの特色やRaphael自身のその時の気分がとても良く反映されている。
特に今回は最新作であるThe Way I See Itの作品の色が60年代〜70年代のMotown Soulにレイドバックした感じのものであることから、全体的に4分にSnareの鳴る昔ながらのダンサブルなSoul Musicのアレンジになっていた。
まるでBlueNote Tokyoが一つのTurn Tableであるかのように、腰を直撃する楽しいGrooveが次々に繰り出されてくる。
彼の音楽には懐古主義とはまた別の"懐かしい"音が、常に新鮮なGrooveで持ち込まれる。
Fender Rhodesの音やEl.Organ、Precision Bass+Fratwound等、現代のSoul Musicからは少し外した音を彼独特のTime感のあるユニークなGrooveで演奏すると、不思議とそれが次世代の音になってくるのである。
彼自身が彼のユニークなスタイルと共にR&Bの歴史を作り上げてきた。そんな一夜に一つ、"King of Pop"と呼ばれた偉大なMusicianが亡くなった。
そう、Raphaelが幼い頃に聴いていたであろう"I Want You Back"を歌っていたLittle Michelは、50年という短い歴史を閉じたわけだ。MichelもまたMotown Soundから生まれた一人の偉大なArtistだった。
間違いなく、その次のSoulを紡いでいくArtistの一人はRaphaelである。
そんな彼の新作を聴くと、まだSoul Musicは生き続けるんだろうなと安心できる。
=Instant Vintage=
=All Hits At the House of Blues (Live) =
22 June, 2009
FRUE @Liquid Loft (Dday One Live)
出演は以下の通り。
LIVE:Dday One / DJ KEN-ONE
DJ's:coffee&Cigarettes band (DJ KENSEI & SAGARAXX) / INNER SCIENCE / DJ shibaki / Booker Tai
目的は勿論Dday Oneだった。
彼のSetはTechnics SL1200 Mk5-G×1台(+Schrach LiveをVAIOっぽいWin PCで操作)とVestaxの2ch mix、RolandのSampler MV8000+KORG Kaoss Padだけのシンプルなもの。
あくまでSamplistとしての彼の音の中心はSamplerを起点に組まれたものだった。
当日は演奏を始めるまでかなり直前で手間取っていたようで、30分近く押してのスタート。
"Heavy Migration"のTr.10: Closing Inからスタートして全長90分(だったと思う)のPlay。
録りおろしと思われる曲が1/4とAlbum"Heavy Migration"からの曲が3/4が全体の構成だった。
印象としては正直まだLive Perfomerとしての経験と技術は青い印象。
楽曲の独自性、芸術性の高さ、SamplerをLiveで演奏する彼のPlayの猛々しさのどれも今までのHipHop Artistから考えて独特のものであるし、やはりこのHipHop不景気の最中に彼のようなストイックなPlayerがいることはそれだけで本当に有り難い話しだ。
また彼の楽曲は元々低音がそこまで出ていなく、あのざらついたSampling Souceの独特のAnalog感のハーモニーに魅力があるので、Liveでは彼のTrack Makeの秘密が垣間見えた気がする。
だが楽曲の繋ぎや、Live全体の曲構成等に少し準備不足か経験不足か、完成度の低さが見えてしまったのが残念。
何よりScrach LiveとSamplerのMIDI Tempoが合ってないせいか、全体的なStageの完成度が落ちて聞こえたのは否めない。
(もしかして直前のドタバタはそういった機材系トラブルなのか?)
彼もまだ2枚のOriginal AlbumをReleaseしたばかりで、活動もこれから。
噂によればAlbum Release一つにしてもRelease元のレーベルをどこにするか等、種々ストイックなあまり優柔不断な側面が見られるという話だが、そのストイックさが発表の機会と才能を涸れさせることがないように願うばかり。
これからもできれば頻繁に来日してほしいし、Mix EPなどをReleaseしてくれるならもっと頻繁にDropしてほしい。
(かのScott Herenも長いキャリアの中で磨かれた経験と意識の高さが常に両立しているから今があるのだろうし。)
現代において非常に貴重で我々にとっては心から歓迎したいArtistなので、是非このまま突っ走ってほしいなと思った一夜だった。
さて昨夜の副産物というか、嬉しい誤算が一つ。
それは"FRUE"というEventそのものである。想像以上に「楽しい」Eventだった。
最近Asiaにも行かず、Liquidに行ってもUNITに行っても楽しいHipHop Nightに巡り会えない21世紀にあって、あのEventはここ数年で行ったEventの中で最も楽しく、最も居心地のいいEventだった。
これは心の底から本心である。
20代〜30代の集客バランスも、何よりFloor DJのセンスからGuest ArtistであるKen-OneとDday Oneのレベルの高さも、ここしばらく私が足を運んだEventの中でも最高級である。
且つこのEventは素人臭くなく、かといって洗練され過ぎてもいなく、流れる音も変に流行に左右されていないが、一方一人よがりにもなっていない。
"音を伝える"意味で、90年代に存在したHipHop Eventの良い香りを受け継いでいる。
ここで誤解のないようにしたいが、何も90年代のHiphopが聴きたいわけではない。
「あの頃」を懐かしんでいるわけではないが、逆に「あの頃」と呼ぶ時代にあった「発見」「驚き」「喜び」が最近のレコード屋やClubにはないと感じる。
これは何も自分が年齢を重ねただけではなく、今の時代に合った音楽と、それを集める場所が足りていないのだ。
それを踏まえた上で、昨夜の"FRUE"には時代、ジャンルを超えて2009年の今聴くBreakbeatsが足下に確かに流れていたと感じた。
きっとオーガナイザーの愛情と、客層によるものが大きいと思うが、こういったEventが再度台頭する時代は来るのだろうか。
そういう意味でもここで宣伝したい。
このEventの開催頻度は全くもって知らないが、是非このEventをチェックし、Followしてほしい。
そしてもしこのBlogを定期的に見て下さっている方が音楽を愛する人であれば、一度足を運んで欲しい。
こういうEventは大切にしたいし、自分の居場所と合わせて楽しめる場所として残して行きたいと思った。
=FRUE=
>Official Page
http://frue.jp/
>my space
http://www.myspace.com/fruejp
http://twitter.com/FRUE_JP
さて最後にDday Oneの前にLive PlayをしたDJ Ken-Oneだが、これも嬉しい誤算の一つだった。
TurnTable×1台(Win PC+Scrach Live操作用)、Raneの2ch DJ Mixer、Kaoss Pad、あと恐らく足下にChaos Padの操作用にFoot Switchと、Dday One以上にSimpleで分かり易い機材Set。
彼のテクニックもSampling SouceをひたすらKaoss Padに突っ込み、そのLoopで楽曲を創っていくもの。
Kaoss Padのお手本のようなStagingだが、そこで創られる音のセンスとEffectの使いどころの上手さは尋常ではない。
機材がどんなにSimpleでも、工夫とセンスで素晴らしい演奏と音楽は造り上げられるという事実の典型を目の当たりにした瞬間だった。
音楽性も使う技術も全く異なるが、彼のLiveのクリエイティビティはDJ Krushのそれすら彷彿とさせる。
Scrachのテクニックの上手い人は山ほどいるし、単に機材の知識や使い方に詳しい人、機材を沢山持っている人、レコードの枚数は人並み以上の人も山ほどいる。
しかし彼は膨大な選択肢の中から、彼自身の選んだ非常にSimpleな表現技法の中で、ストイックな音の選択をした結果あの音楽を創っているのだろう。
いずれにしてもStage全体を通して楽曲の構成から、彼のScratchのテクニックは一級品。
そして何はなくともスピーカーから溢れ出す彼の音楽がかっこ良過ぎる。
「恥ずかしながら今まで知らなくてすみません、音源買います」と心の中でつぶやいてしまった(笑)。
また彼のLiveがあるEventには足を運びたいと思った。
=DJ Ken-One=
>myspace
http://www.myspace.com/djken1
18 June, 2009
iPhone 愛用ケース
結局紆余曲折の末に一番愛用しています。
薄くて極力素のままのiPhoneっぽさを保ちながら、同時にこの背面のラバーコーティングが愛用している文房具類(手帳とか万年筆とか)と見た目の相性も良いので。
オススメです。
液晶保護シールは透明なものとアンチグレア(手の脂が付きにくいもの)が1枚ずつ付属します。
私はアンチグレア派ですが。
14 June, 2009
Al Jarreau - Live Movies
Al Jarreau & Layla Hathaway - Summer Time
AL JARREAU & HERBIE HANCOCK LIVE - MUMBLES - ARETHA FRANKLIN TRIBUTE
Al Jarreau - Spain - Live In 1990
=Joe Sample(Pi.)
=Steve Gadd(Dr.)
Al Jarreauの"Spain"の中でもBest Actだと思う。
Steve GaddのWildで知性溢れるDrum Playと、Joe Sampleの少しらしくないピアノの名演も。
07 June, 2009
[Live Info]Leon Ware来日!!
8.21.fri - 8.23.sun |
リオン・ウェア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
リオン・ウェア(Leon Ware 1940年2月16日 - )はアメリカ合衆国デトロイト出身のソウル・R&B歌手、作曲家、プロデューサーである。メロウでロマンティックな楽曲を作り、官能的な世界を歌うことで日本でも人気がある。
経歴
幼い頃から教会の聖歌隊で歌っており、11歳の頃にはThe Romeosなるドゥーワップ・グループに参加する(このグループにはモータウンの作曲家として有名なラモント・ドジャーなども在籍していた)。 やがて作曲家としてライチャス・ブラザーズやアイズレー・ブラザーズなどに楽曲を提供するようになり、とりわけ1972年にマイケル・ジャクソンへ提供した『I Wanna Be Where You Are』はR&Bチャートで2位を獲得するなど好成績を収め、その後の躍進に大きな原動力となった。
1970年代中期以降はクインシー・ジョーンズ、シリータ (スティーヴィー・ワンダーの元妻)、ミニー・リパートン、メリサ・マンチェスターらの作品に歌手として、作曲家として、またプロデューサーとしても関わるようになる。最も知られるところではマーヴィン・ゲイのアルバム『I Want YouU』の提供である。これは元々リオン自身のソロアルバムとして発表する予定でレコーディングしていたものを、マーヴィンがいたく気に入り、共同制作となったものであった。
また、近年もマックスウェルなどの若手歌手とのコラボレートで活躍しているほか、それらの活動をしながらもコンスタントにソロアルバムを制作発表し、現在もパフォーマーとしてステージに立っている。
2008年には復活したスタックス・レコードに移り、Moon Rideを発表。
ディスコグラフィ
- Leon Ware (United Artists, 197x)
- The Education of Sonny Carson (Paramount, 1971)
- Musical Massage (Motown, 1976)
- Inside Is Love (Fabulous, 1979)
- Rockin' You Eternally (Elektra, 1981)
- Leon Ware (邦題:『夜の恋人たち』) (Elektra, 1982)
- Undercover (Sling Shot 1987)
- Taste the Love (Expansion, 199x)
- Musical Massage (with Additional Unreleased Material) (Expansion, 2001)
- Candlelight (Expansion, 2001)
- Love's Drippin' (Kitchen Records, 2003)
- Deeper (Blues Interaction Inc Japan, 2003)
- A Kiss in the Sand (Kitchen Records, 2004)
- Moon Ride (Stax Records, 2008)