24 October, 2010

Michel Camilo Live @BlueNoteTokyo


かなり久しぶりにBlogを更新する。
今回はMichel Camilo Big Bandの来日ということで、予約開始当初から夫婦で楽しみにしていた。
今回でMichel Camiloの来日公演に行くのは通算4回連続だろうか。
彼のステージを一度見ると、普通のArtistのLiveだと満足がいかなくなる。

今回Big Bandのメンバーは以下の通り。

=MEMBER=
 Michel Camilo(p)
 ミシェル・カミロ(ピアノ)
 Anthony Jackson(b)
 アンソニー・ジャクソン(ベース)
 Cliff Almond(ds)
 クリフ・アーモンド(ドラムス)
 Guarionex Aquino(per)
 ワリオネクス・アクィーノ(パーカッション)
 Lew Soloff(tp)
 ルー・ソロフ(トランペット)
 Michael Philip Mossman(tp)
 マイケル・フィリップ・モスマン(トランペット)
 John Walsh(tp)
 ジョン・ウォルシュ(トランペット)
 Tanya Darby(tp)
 ターニャ・ダービー(トランペット)
 Dave Bargeron(tb)
 デイヴ・バージェロン(トロンボーン)
 Conrad Herwig(tb)
 コンラッド・ハーウィグ(トロンボーン)
 Art Baron(tb)
 アート・バロン(トロンボーン)
 Dave Taylor(tb)
 デイヴ・テイラー(トロンボーン)
 Chris Hunter(sax)
 クリス・ハンター(サックス)
 Bob Franceschini(sax,fl)
 ボブ・フランチェスチーニ(サックス、フルート)
 Antonio Hart(sax,fl)
 アントニオ・ハート(サックス、フルート)
 Ralph Bowen(sax,fl)
 ラルフ・ボーウェン(サックス、フルート)
 Gary Smulyan(sax)
 ゲイリー・スマリアン(サックス)

予約の時点でも十分に分かっていたことだが、やはり今回も連日満席で会場は隙間なくお客さんで埋まっていた。
やはり彼のLiveは老若男女魅力的なんだ。
実際開場時間は16:30だったが、私が並んだのは14:00前くらいで、それでも整理券は16番目だった(笑)。


今回の来日で特筆すべきなのは、Contrabass GuitarとしてAnthony Jacksonが来日していること。
ここ数年でMechel Camiloの日本公演にAnthonyが同行したのは初めてで、かなり久しぶりのはず。
以前のTrio来日時でも同行し、Camiloのキャリアで常に欠かせぬ役割をしてきたCliffとAnthonyのリズム隊と共にCamiloの演奏を聴ける機会は、そうそうない。
そういう意味で今回の来日はBig Bandである以前に楽しめる要素が沢山あるわけだ。

また今回のBig Bandのツアーを記念してか、CARIBEというTitleでCD+DVDの限定版がリリースされている。
ドキュメンタリー映像付きで、これは1994年に故郷ドミニカ共和国へ凱旋した際の凱旋コンサートの模様を収録している。
ジュリアード音楽院への留学のため1979年に祖国ドミニカを離れ、
その後もNYを拠点に世界的に活動してきたドミニカの誇り=ミシェル・カミロを15年ぶりの祖国が熱狂でもって迎え入れた初帰国公演のドキュメンタリー付きということで、
会場で販売されていたため買ってきたがファンなら是非入手しておきたい。
コアメンバーは今回の来日公演と相違ないので、残念ながら今回の来日を見逃してしまった人にも是非見てほしい。


今回のSET LISTは予め初日分だけ公開されており、Title NumberであるCARIBEが2nd.Stageにいってしまったと思い残念だったが、
自分が行った23日の公演では1st.StageでもCARIBEは演奏された。
自分でBig Bandの演奏をしたこともあれば、Big Bandの公演を何度も見た事があるが、今回の公演が当然過去最高レベルの演奏と感動を教えてくれたのは言うまでもない。
最高なステージを見たにも関わらず驚きが少ないのは、これがMichel Camiloの公演だからだ。
今まで見たTrio、ピアノ連弾、ギターとのデュオのいずれも、彼は私の人生で見て聴いてきた音楽のレベルを遥かに高い次元で覆してきた。
だから今回のBig Bandの公演が、自分の見聞きしてきた音楽のレベルを遥かに超えていても正直驚かなかった。
ただただ純粋に音楽を楽しみ、心躍る時間を楽しめたとだけ書いておく。

このBlogを読んで下さっている方々に唯一伝えたいことは、Blue NoteのMusic Chargeが若干高く感じたとしても、ましてJazzというジャンルを敬遠していたとしても、
彼のステージは機会があれば必ず一回は観に行ってほしいということだ。
彼のLiveは音楽を愛する全ての人に、音楽を楽しむということを須く伝えてくれる。
まだまだ彼は元気そうだし年に2回は来日公演があるけれども、彼の公演を観て帰った日には自分の音楽に対する愛情が、観る前より少し熱くなっているはずだ。
そんな経験をさせてくれるミュージシャンは世界中にも指折り数えるくらいしかいない。


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