02 August, 2009

Body Riddle / Clark


Clark - Body Riddle




2006年10月にChris Clarkこと"CLARK"が、初めてCLARK名義でReleaseした作品がBody Riddle。
2001年の"Cllarnce Park"のRelease以来Chris Clark名義でアルバムを2枚リリースしている。
この記事を書いている2009年までには2007年"Turning Dragon"、2009年に"Totems Flare"をReleaseしており、今日EPを除くと計5枚の作品をDropしていることになる。

Chris Clarkは多彩なMusicianである。
破綻ぎりぎりまで追い込んだBreak Beatsも、ノスタルジックの極みのような美しいSound Scapeも、全てが彼の作品の中には存在する。
特にChris Clark名義の2枚ではその混在が極端だ。

その後名義を改めてReleaseされた"Body Riddle"だが、今回WARP20の予習を兼ねて改めて聴き返してみると、改めて彼のSoundがいかに卓越した才能を持っているかが良く解る。
恐らく彼の全作品の中でも最高傑作の域に入ると思う。
Aphex Twinにも通じる混沌としたGrooveと、Square Pusher的ともいえるドラマチックで広大なストーリー性、そして聞き終わった後にいつでも耳に残り続ける衝撃的なMelodyの数々。
このAlbumはWarp Records歴代のアルバムの中でもTOP5に入ると言い切れるほどの超大作だと思う。
その最たるは超名曲中の名曲Tr.5"Ted"だ。

更に前2作から"Body Riddle"に繋がる流れで急遽飛び出したのはHipHop的アプローチとも取れるBreak Beatsの起用だ。
今作から急に見えだしたDJ Shadow的なBreak Beats的なアプローチは、後年の多くのAbstract HipHopと相乗効果を生んで今日のSoundに直結している。
Tr.7 Vengeance Drools当たりでそれを如実に感じられると思う。

死ぬまで爆音で聴き続けたいお気に入りのAlbumを再考してみた次第である。

<Clark - Ted (from Body Riddle)>


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