04 May, 2009

春のヘッドフォン祭 2009!!





なんて心ときめく祭なんだ!!
フジヤエービック主催の"ヘッドホン祭2009"が5月9日に開催される。
[
⇒Official Pageへ]
場所は中野サンプラザ。

なんでも世界中のイヤホン・ヘッドホンをこの日のために集め、視聴・購入ができる。
海外では既にRelease済みのSennheiserの最新・最高級機種"HD800"も日本ではこの日この場所に合わせてPress Releaseするとか。USでは$1,399.95なだけに、日本でも100万超の価格が予想されるが、気になる一品。恐らく視聴もできるのだろう。


[音の出口にこだわってみる]
ヘッドホン・イヤホンといったオーディオソースのアウトプットは手軽でこだわりがいのある贅沢品であると同時に、Musicianにとっては生命線とも言える。
最近ではSpeakerを通して音を聴かれる機会よりも、ヘッドホンを通して聴かれることが多い事もあり、Recordingした後の仕上げをスピーカーとヘッドホンの両方で行うことが当たり前になってきている。
当然Speaker同様にヘッドホンの"癖"によって作り手のMixingも変わる。

何より普段のリスニング一つにしても一般の人が思っている以上にヘッドホン一つで音楽の印象は変わるものだ。
中低音にアクセントのあるヘッドホンで聴けば、当然ベースやバスドラの印象が強い音楽に聴こえるし、本当はもっと色々な音が鳴っているのに解像度の低いヘッドホンで聴けば全然違った印象で聴いていることになるだろう。
(CD屋の視聴機で聴いて「良い」と思ったものが、後で「なんかあの時と印象が違うなぁ」と思った経験は皆あるのではないだろうか。)

なのでこういった機会に物見遊山もかねて、色々なスピーカーを試しに聴いてみるのは万人にとって面白い経験になると思うので、時間があれば行ってみることをオススメする。


なおこれは経験則から言えることだが、「ヘッドホンは価格と質が完全に比例する」というのが実態だ。
何ものも「高いからいいとは限らない」というジャンルがあるが、私が今まで色々と学生時代から試し続けてきて思うのは、やはり価格の安いものは安いなりのものでしかないということだ。
理由は色々考えられるが、そもそも音楽というジャンルはコンシューマー〜アマチュア〜プロまでほぼ万人が触れる機会のある分野なので、製品群にもそれなりのグレードを用意しないといけないメーカー側の事情もあるのだろう。
モニタースピーカーについては「この値段でここまでの音が出るのか!!」というものもあるが、イヤホン・ヘッドホンについては残念ながら1万円を下回るものについてはあまりまともな音質を期待できないことが多い。
ただ「質の違い」と「好みの違い」はまた別の話なので、できれば1万円を超えるものの中で気に入ったものを探すことができれば、結構選択肢はあるものだ。
※BOSE製品だけは、恐らく他のブランドよりも安価で良質なものが手に入り易い。
 製品のバリエーションを下げ、コンシューマー向けに上質なものを提供するというところに
 フォーカスしているため、彼らの製品は群を抜いてコストパフォーマンスが高いと思う。



[個人的なオススメ]
これは完全に私の好みだけの話だが、私が今まで試した中で好ましく、オススメできるのは以下のものだ。

■Headphone : Sennheiser HD25-1
Sennheiser  HD25-1:2Sennheiser HD25-1:2
(2007/07/10)
不明

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ProのRecording仕様として開発・生産されているが、「録音されている全ての音が聴こえて」「全ての音が輝いて聴こえる」最高のHeadphoneだと思う。
サイズも小さく、軽いので長時間装着していても疲れない。その割に側圧が強めで遮音性にも優れていて、ノイズキャンセリングではないが外音を相当にシャットダウンしてくれる。
特徴はクリスピーな低音で、世界中に存在するどんなHeadphoneよりも豊かで艶やかなLow-Midを出力してくれる。
Genericの80万するNear Field Monitorと同じレベルの音がわずか5万円で味わえるところが凄い。

本来であれば常にこいつで音楽を聴きたいが、私は顔が小さい故にヘッドホンをしている見た目がとてもダサくなるため、これはRecording時と家聴き用。

なおRecordingで使用するには一点注意が必要。Mixing後の最終チェックには使えるが、あまりに音の聴こえが良いので細かい調整をする時には別のHeadphoneも一緒に用意しておいて、聴き比べながら作業をした方が良い。

■Earphones : SONY MDR-EX700SL
SONY 密閉型インナーイヤーレシーバー MDR-EX700SLSONY 密閉型インナーイヤーレシーバー MDR-EX700SL
(2007/10/20)
不明

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外出時のお気に入りはこれである。
そもそもイヤホンの弱点はスピーカー部が小さいということに尽きる。そのため"音像が不明瞭"、"低音に迫力がないか、無理に強調すると不自然になる"、"音の広がりが表現しきれない"などの影響が出る。
そういったイヤホンとしての欠点が全くといっていいほど克服されたイヤホンがこれである。

リスニング用のスピーカーに求められる豊かな音の深みが、イヤホンとは思えないレベルで堪能できる。
低音もとても魅力的な音質に鳴ってくれる。
ジャンルを問わずにオススメできる万能イヤホンである。

唯一の欠点はIn Earタイプのため、やはり汚れ易いということか。。。


■Earphones : BOSE in-ear headphones
BOSE Bose in-ear headphones オーディオヘッドホンBOSE Bose in-ear headphones オーディオヘッドホン
()
不明

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これはコストパフォーマンスが抜群の製品。2万円を切る価格でこの音質は流石BOSE。

低音が本当に豊かで、音像はまるで目の前にスピーカーを置いているかのように広い。
おまけに昨今カナル式(耳の穴突っ込み式)が主流なのに対し、これはほぼ従来のイヤホンに近い装着感なので、まだ清潔感がある。

弱点は低音が豊かな一方で中域が若干引っ込んで聴こえる点と、交換式のイヤーパッド部分が外れ易いところ。
またPianoソロなどの曲を聴いた時に高音域で「もっと透き通るような音が欲しい!」と思ってしまう。

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